

タネとスプーンの物語
タネとスプーンが出会った
それまで別々に活動をしてきた2つの市民団体が、2023年に手を取り合って、NPO法人となりました。
「虹色畑クラブ」は、心の健康を取り戻したい人々の居場所として2016年から横浜・藤田農園さんで援農活動をしてきました。
居場所「カドベヤで過ごす火曜日」(通称カドベヤ)は、2010年から横浜市の寿地区近くにある「カドベヤ」で、毎週火曜日に様々なバックボーンを持った人達が共に過ごし、共に食べることを通じて日常を豊かにする活動を続けてきました。
そんなこんなでそれまでは別々に活動していた二つの団体。
ある時、カドベヤでワークショップを行ってくれているアーティストさんが、
「やっていることや考え方が似ているし、相性が良い感じがするので互いの活動に参加してみたらどうでしょう。」
と、2つの団体を繋げてくれました。
そして、2020年コロナ禍が始まった頃から、「虹色畑クラブ」が育てた野菜が、居場所「カドベヤで過ごす火曜日」で提供されるようになり、カドベヤの食卓を彩るようになりました。この連携がきっかけで、両団体が手を組むことになったのです。同じ2020年からは、虹色畑クラブの活動に参加していていた若者がカドベヤの健康的でおいしいご飯を作ってくれるようになり、二つの絆はどんどん強まっていきました。
タネからみんなで大切に育てた野菜を、スプーンですくって、みんなでおいしくいただく
そんなプロセスを一緒に育むために二つの団体は手を取り合いました。
この両者の連携がより豊かなコミュニティを育む土壌となり、2023年からは、新たに山梨県北杜市で「小淵沢てこファーム」が産声をあげ、ケアラーケアのための自然体験やリトリートの場として育ちつつあります。
食を基盤に、多様な人々がつながり、共に支え合う居場所を作ることが私たちの第一の目標です。
そんな活動の中で、誰もが安心して個性を発揮することができる「創造的な場」を提供できると信じて、この連携がさらにたくさんのタネとなることを目指していきます。皆さんも一緒にタネを育ててください。

団体概要
団体名称 | NPO法人 タネとスプーン |
事務局 | 横浜市港北区⽇吉4−1−1慶應義塾⼤学 来往舎 横⼭千晶研究室 |
設立 | 2023年 9月 |
理事長 | 原田朋子(社会福祉士) |
副理事長 | 横山千晶(慶應義塾大学教授) |
理事 | 江草利江子(社会福祉士) |
幹事 | 黒川祥子(ノンフィクション作家) |
代表プロフィール

原田朋子
NPO法人 タネとスプーン 理事長
虹色畑クラブ・小淵沢てこファーム 代表
社会人になってから、企業の仕事についていけないなどの生きづらさを感じ、うつ、発達障害のグレーゾーンなどの診断が出て、一時期引きこもる。その後「成人発達障害と歩む会シャイニング」と出会い、その代表職を経て、2016年に援農活動サークルをスタート。養育里親の活動も行う。

横山千晶
NPO法人 タネとスプーン 副理事長
居場所「カドベヤで過ごす火曜日」 代表
普段は大学で英語を教え、19世紀のイギリスを研究。幼少期を過ごした北九州の炭鉱町と19世紀イギリスの労働者教育の研究から、横浜市の寿地区に惹かれ、2009年に「カドベヤ」をコトラボ合同会社との共同で設立。
2010年から仲間たちとこの場所を開始しました。
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